政治や経済のことはできるだけ書かないようにと思っていたが、
麻生さんのサミット後の演説を聞いて、むっときている。
10年以上、ISOの会議で、夏アメリカ、冬、ヨーロッパに会議に参加した。1週間の会議である。国際会議で、約20国が参加する。英国、ドイツ、フランスの連合軍と米国との戦いである。アジアでは、日本だけが常時参加している。あとは、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、とヨーロッパの国々である。
ヨーロッパがEUに統合されるときは、大変、EUがEN規格を作り、ISOより優先するとアドバルーンをあげたものだから、大変。アメリカは猛反発。20人以上の委員を派遣した。丁度、湾岸戦争のときであり、チューリッヒで行われた。寒い冬であった。
昼前、英国、ドイツ、アメリカで激論。完全にデッドロック状態。
ランチタイム
午後の会議、突然、英国、ドイツ、アメリカで共同提案が出てきた。おそらくランチの時間に話し合いがあったのだろう。まったく新しい提案であり、順調に討議され、フランスは少し反撃したが、無事可決。会議後、親しいアメリカ代表に聞いたところ、
「午前中の議題はどうなったの」
「ああ、あれ、なくなった」
「え、どうして」
「結論の出ない議題を討議するのは無駄」
無駄のひとことで片付けられた。
EUがEN規格を作って、ISOより優先するという話。
結論は、EN会議に米国も参加し、議論し、規格つくりを行うこととなった。なんと言うことはない、ISOが2つ出来ただけである。
日本代表として、EU会議が出来ると、日本やアジア圏はどうなるのだと、反発すると、
議長は、
「20ドル出せば、参加できるよ」
と一言。
協議に参加したければ、参加費を払うだけでいい。非常に簡単な論理である。
あとで、ドイツの委員が、一言
日本はいい、どんな規格でも、その国に対応できる柔軟性を企業が持っている。ヨーロッパやアメリカはそうは行かない。だから、エネルギーを使い、企画つくりのリーダーシップ争いをやっている。日本は幸せだよ。
なるほどと実感。
今回のサミット、
要点は、2つ
IMFの監視体制の強化
米国の放任主義への牽制
である。
IMFの強化はお金ではない。もちろんお金は重要である。しかし、麻生さんがいうように、お金でものがいえる国際社会ではない。
何世紀も地続きで、争いを続けたヨーロッパ社会である。鬼っ子であるアメリカはモンロー主義に代表されるように、アメリカ、カナダのアメリカ大陸とその他という世界観である。ヨーロッパもアジアもその他の国である。だから、アメリカの経済、価値観を押し付ける。だから、反発する。
こうした複雑で、明快な価値観の中で、政治と経済が動いている。
けっして、日本の東大では教えてくれない。失礼。
生きた世界観が必要であるといいたいだけである。
麻生のオジサン、
秋葉原にはお子様ランチの世界観はあるが、国際社会、サミットの大統領主催の晩餐会の世界観はありませんよ。
麻生さんのサミット後の演説を聞いて、むっときている。
10年以上、ISOの会議で、夏アメリカ、冬、ヨーロッパに会議に参加した。1週間の会議である。国際会議で、約20国が参加する。英国、ドイツ、フランスの連合軍と米国との戦いである。アジアでは、日本だけが常時参加している。あとは、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、とヨーロッパの国々である。
ヨーロッパがEUに統合されるときは、大変、EUがEN規格を作り、ISOより優先するとアドバルーンをあげたものだから、大変。アメリカは猛反発。20人以上の委員を派遣した。丁度、湾岸戦争のときであり、チューリッヒで行われた。寒い冬であった。
昼前、英国、ドイツ、アメリカで激論。完全にデッドロック状態。
ランチタイム
午後の会議、突然、英国、ドイツ、アメリカで共同提案が出てきた。おそらくランチの時間に話し合いがあったのだろう。まったく新しい提案であり、順調に討議され、フランスは少し反撃したが、無事可決。会議後、親しいアメリカ代表に聞いたところ、
「午前中の議題はどうなったの」
「ああ、あれ、なくなった」
「え、どうして」
「結論の出ない議題を討議するのは無駄」
無駄のひとことで片付けられた。
EUがEN規格を作って、ISOより優先するという話。
結論は、EN会議に米国も参加し、議論し、規格つくりを行うこととなった。なんと言うことはない、ISOが2つ出来ただけである。
日本代表として、EU会議が出来ると、日本やアジア圏はどうなるのだと、反発すると、
議長は、
「20ドル出せば、参加できるよ」
と一言。
協議に参加したければ、参加費を払うだけでいい。非常に簡単な論理である。
あとで、ドイツの委員が、一言
日本はいい、どんな規格でも、その国に対応できる柔軟性を企業が持っている。ヨーロッパやアメリカはそうは行かない。だから、エネルギーを使い、企画つくりのリーダーシップ争いをやっている。日本は幸せだよ。
なるほどと実感。
今回のサミット、
要点は、2つ
IMFの監視体制の強化
米国の放任主義への牽制
である。
IMFの強化はお金ではない。もちろんお金は重要である。しかし、麻生さんがいうように、お金でものがいえる国際社会ではない。
何世紀も地続きで、争いを続けたヨーロッパ社会である。鬼っ子であるアメリカはモンロー主義に代表されるように、アメリカ、カナダのアメリカ大陸とその他という世界観である。ヨーロッパもアジアもその他の国である。だから、アメリカの経済、価値観を押し付ける。だから、反発する。
こうした複雑で、明快な価値観の中で、政治と経済が動いている。
けっして、日本の東大では教えてくれない。失礼。
生きた世界観が必要であるといいたいだけである。
麻生のオジサン、
秋葉原にはお子様ランチの世界観はあるが、国際社会、サミットの大統領主催の晩餐会の世界観はありませんよ。