晩秋の朝

ニューヨークの摩天楼
私の定宿は、オムニパークホテルで、7番街にあった。２ブロックほど歩くと、３ブロックだったかもしれない、セントラルパークの入り口であった。馬車の駐車場があり、数台の馬車が止まっていたっけ。
朝、夜明けごろ。喫茶店、ニューヨークではコーヒーショップを探しながら、散策した。当時、5番街だったと思う、エスプレッソを飲ましてくれるカフェバーがあり、そこがお気に入りであった。当時、ベーグルがニューヨーカーのお気に入りだったが、私は、ワッフルが好きで、エスプレッソにミルクをたっぷりいれ、本当に邪道であったが、メイプルシロップをたっぷりかけたワッフルを時間をかけながら楽しんでいた。
摩天楼のショーが始まる。
朝、高層ビルの谷間を朝日がじっくり忍び込んでいく。ビルの壁面が夜から朝へバトンタッチ。壁面を影が歩いてゆく。ビルの谷間から見る空はすでに朝の景色。首が痛くなる。
やがて、通勤ラッシュ。特に5番街はひどい。
パークアベニュー、マディソンアベニュ、5番街、アメリカアベニュ、そして7番街、を縦糸とすれば、横糸の通りがある。この通りが特にひどく渋滞する。
ニューヨークの通りがすべて、駐車場とカラオケに変化する。

最後のコーヒーを飲み干し、ホテルに戻ってゆく。

朝、6時過ぎ。日の出まじかである。滋子さんの寝顔を見て、カーテンを開ける。
眼の前の市民会館のあたりを朝日がゆっくり歩いていた。ここは新浦安。朝日の歩行もゆったりとしている。
一日の始まりである。
今日は金曜日、ディサービスの準備。
食事
すでに、朝の日課が始まっている。その前にコーヒーでも沸かすか。
滋子さんはまだ、夢のなか。