以前世界を変えた発明に、携帯電話をあげたけど、もうひとつ思い出した。
エレベーターである。発明者はオーティス。以前メインテナンスミスで事故を起こし、物議をかもしたあのオーティスである。
最初のエレベーターは確かニューヨーク万博で登場したと思う。1854年である。日本は江戸時代であり、電気が普及する何十年も前のことである。
動力源は何だったのだろう。
実用化されたのは、翌年シカゴの高層建築である。
実は石炭による蒸気機関である。
オランダ人がわずか100ドルで買ったマンハッタンで、このエレベーターが世界を変えた。摩天楼の出現である。
今、世界中が天へ天へと高層建築を作り上げていく。
高層建築を可能にしたのはエレベーターである。

今日本でも、多くの高層建築が誕生してきた。そして、米国のファンドの急激な投資と撤退で、多くの不動産会社が倒産しており、日本の摩天楼は、墓場の卒塔婆になってきている。
米国発の金融危機。
もしかしたら、金融も世界を変える発明かもしれない。