あくび

今日、通勤途中で、若い女性が手をそえないで、大きなあくびをするのを見て、びっくりした。古代ギリシャでは、あくびは人間の魂が天に向かって逃げようとしているときに起こるのだと信じられていたようで、 あくびをするとき、口に手をあてるのは、『魂を逃がさないようにする為だった』と言われている。
日本では、人前でのあくびは無作法という意味で、手を添える。中年の私は、時折、突然あくびが出て、手を添える暇がなく、どんな顔をしていたのかと思うと恥じ入ることがある。若い女性のあくびは本当にどきっとする。人前で可愛い顔が突然、とんでもない顔に変身するわけあるから。
そういえば、時折妻があくびをする。妻の場合、手が不自由で仕方がないが、すくなくとも元気な折、そんなしぐさをみたことがない。
古代ギリシャのお話は大げさとしても、無作法であるかどうかという点で、あまり驚きたくないし、驚かさないでほしいですね。