入梅

ここ数日滋子さんの便通がないので、便秘の薬を夜投与した。
案の定、朝2度便通があった。普通の人にとっても、便秘は大変だが、妻の場合はもっと大変で、胃が膨れ、吐き気を催す。その結果、嘔吐し、肺に入ることになる。3月の再入院はそのせいである。
2日便通がないと、心配で、薬を飲ませる。
次の日ウンがよければ、私が出社した後、便通があり、運が悪ければ、今朝のような大忙しとなる。
いつも朝6時前に眼を覚ます。珍しく妻も眼が覚めていた。
｢おはよう｣
｢おはよう｣
大きな声で答えてくれた。
部屋の片づけをしながら、今日は訪問看護のひとが車椅子のリハビリだと思い出し、車椅子を準備する。
体位変換をし、オムツなどの具合を見ていると、便通があると訴えてきた。
それから、大忙しいことになった。
もっとも、コーヒーを飲み、シャワーを浴びる時間は与えてくれた。
2回目の処理が終わって時計を見ると7時55分。間に合った。
今日は忙しかったねと聞くと、苦笑いをしていた。
行ってきますと挨拶をし、外へである。
6月の雨上がり。朝の陽射しがまぶしい。
そろそろ入梅だそうである。
天気より、妻の天候のほうが気になる。
このところ、順調である。
それでいい。
続いてほしい。