妻が倒れてから、財布は私が持った。以前は全て妻に任せていた。
給料日になると、こまめに銀行から降ろし、他の銀行に支払の準備で振り込んでいた。
随分苦労をかけたなあと、銀行通帳を見ながら、思わずジワーとなみだがでてきたのを思い出した。
今貯金通帳を持っていると、銀行残高が少ないと不安になり、少しあると余裕を感じている。病床の妻もそのことを気に掛けており、時々、通帳を見せて安心させている。
厚生労働省も今の僕みたいなのかもしれない。
通帳の残高が少なくなると、不安になり、少しでも節約しようと、医療費削減という。少子高齢化も大義名分である。
不安が積もりに積もって、とうとう親父のお金に手を出した。
後期高齢者、、、、という法律を作って。
随分たたかれているが、財布にお金がない不安より、多少文句を言われても安心できる。
知っていますか、去年まで年度始めは赤字と予想し、結果として3年間厚生労働省が所管している医療保険は黒字だったんですよ。
マスコミも黒字だとニュースにならないと殆ど報道しない。
今年も相変わらず、赤字、赤字と厚生労働省は行っていますが、何時までこの狼少年は続くのでしょうか。
じぶんの子供が、懐をあてにされるのは、情として仕方ないなあと思うのだけれど、お役人に言われても、そうそう納得できないのでは。
振り込めサギというのは、天引きサギという犯罪は、合法なのでしょうか。
4月になって、にわかに社会不安が黒雲のように湧き出てきているようです。
やがて、雨が降り、雨降って地固まりになってくれればいいのですが。