そろそろ

4月から、新しい年度である。
ひとつの節目であり、なにかしら周辺で変わって行く。
孫が小学生になる。ピッカ　ピッカ　である。
ランドセルが痛々しい。買わされた私ことジージーも痛々しい。
ビジネスマンのバッグがせいぜい２万円から３万円なのに、６万円以上である。
どうでもいいか。
別れもある。
幾人かの人が社を離れていく。
私のマンション群も引越しが目立つ。
４月の変わり目のあわただしさも、サクラ吹雪の宴にまぎれて、そのうちゴールデンウィーク。５月の雨のころには、全て落ち着き、すでに１年も半ばとなる。
人生６０年に近づきつつあると、一こま一こまがレトロスコープのように見えてくる。去年の今頃は、１０年前の今頃は、結婚当時の今頃は、　なんてね。
年を重ねると、いい事もある。
少し、峠のふもとで、お茶をのみながら、一息入れている。
そんな自分がいる。

いけない。新潟のプロジェクトが始まる。おそらく私の最後の大仕事。
そろそろ、腰を上げて、次の山のぼり。
滋子さん、そろそろ出かけましょう。
いつ私のそばに妻はいる。