今朝、新潟から帰宅。人が住んでいない家は本当に冷え込んでいる。人の吐く息の暖かさが、ほしい。妻の病院へ見舞いに行く。眠そうにしている。早々に引き上げる。妻の寝顔は心が和む。ポストに広告と1通の手紙。私宛。愛知県のOさん。知らない人。手紙を見て、妻の友人であることが分かった。分厚い手紙である。きっと書くのに何日もかかったのであろう。
読みつづけていくうちに、妻がそこにいた。きっと妻が結婚前に行った青年の船のお仲間であろう。
妻の手紙が同封されていた。妻がOさんに宛てた手紙である。
2通の手紙の中に、妻と友人がいた。少し私もいた。人生の毀誉褒貶が、そこにあり、共に伴侶がいた。友人のご主人は素晴らしい人のようである。私と違って。
手紙は我々夫婦が30年目を迎えた後のようである。妻が珍しく30年を語っていた。妻は筆が遅い。きっとこの手紙も半日ぐらいかけて書いたのであろう。言葉を選ぶより、気持ちを言葉に変えることに苦労している。読んでいて良く分かる。
きっと私の愚痴を言いたかったのでは。でも友人を激励するために、私は少し格上げされている。
難が有るので、ありがとう。
妻が友人を激励している言葉である。
きっとOさんは、妻に激励されたお返しに、妻の手紙で、私を激励してくださったのであろう。
ありがとうございます。
部屋の掃除が一段落したら、もう一度病院へ。きっと眼を覚ましているだろう。