新しい試みとして、ヨーグルトを食べることにした。私ではない。妻である。
固いものも難しいのだけれど、どろどろしたものは、のどにすっと入り込んだりしてしまいそうで、今まで敬遠していた。もちろん水は、だめである。すぐにむせてしまう。
人間の身体は便利に出来ていて、口からのどの奥、声門の先が二つに分かれていて、前の方が気管、後ろが食道である。普通に飲み込むとき、気管をエピグロティスという蓋が気管を閉じ、食道に入るのだけれど、この調節があまりうまくないらしい。ごっくんと飲み込んだり、舌で食べ物を奥へ持っていく機能もあまりよくないようである。
人間の身体は、ひとつのことをするとき、いくつかの筋肉をうまく調節しながらやっている。
すばらしいものだけれど、ひとつ故障をすると、結構厄介である。
ヨーグルトは、ミルクベースのシンプルなやつと、桃の入ったものを買ってきた。果物系は、桃の甘さを引き出すためか、ヨーグルトがすっぱい。
あまりおきに召さないようである。ミルクベースはおいしそうに食べていた。
正月は、いろいろな食べ物にチャレンジしようと思っている。
食事の豊かさが人生の豊かさでもある。
食いしん坊だった奥さんにはなおさら。