有名な禅問答に
かなたの風にたなびく旗を見て、
旗が風になびいているのか旗の周りで風が揺れているのかという問答に対して、いやあれは、それを見ている人の心が揺れている

という内容の問答があった。少し違うかもしれない。
でも、結構役に立つ。
旗を見ている自分との間を、単に旗が風にはためいている視点から、旗の周りの風の動きへそしてそれを見ている自分へと視点を移しながら物事を捉えている。

こうした考え方は、膠着したり、行き詰ってくると視点を変えて考える指針となる。

12月になると、皆さん忙しいと仕事を伸ばす。来年に。
以前海外の会社で仕事をしていたとき、上司は12月になるとまったくいなくなる。仕事にならないのかというと、そうでもなく、さすが年間数千万のサラリーをもらっている人は違う。11月にすべての結論を出して休む。結論が出ていなければ、無視すればよい。
日本のサラリーマンは、年末何時まで働くかに関心があり、労働時間が長いことを美徳とする完成は以前強く、年末は特に強い。
1年を12等分して、冷静に見れば、前の禅問答のように
年末忙しいのは、自分が忙しいのか周りが忙しく自分も引きずられて忙しいのか。いや、年末は忙しい、みんな忙しい、だからあれやこれは来年に、、、と思っているのか。とかく、仕事は進まない。
会議などは相変わらず多いのだが。

視点を変えれば、12月忙しいのなら、重要なことは11月までにすましては。
先人の偉大さは、計り知れない。