朝出かけようとして、言ってきますと、挨拶をする。
少し、変なにおい。
「オムツ交換しようか」
「介護に人がしてくれるからいい」
「ケイシさんは仕事に行って」
「チェックだけするよ」
案の定、大きいほう。
あわてて、準備をして、おむつ交換。
「これでいい」
ウンとうなずく。
頼むから、遠慮なく何でも言ってね。
朝の妻のささやかな遠慮。
でも心は痛む。
できるだけ、遠慮なく、我慢しないでほしいと願う。
できるだけ、迷惑をかけたくないと思う妻。
当分こうした行き違いが続くのだろうか。