ワインはフランスのお酒である。最近、カルフォルニアやチリのワインが入荷します。
フランスのワインは地域で分けられます。何百年もかけて、その地方にあったブドウか作りますから、その地方がわかればおおむねその味がわかります。我々はプロではありませんから、その場がうまく取り計らえれば言い訳です。
皆さんワインの産地を殿程度ご存知ですか。
シャンパーニ、シャブリ、ブルゴーニは北の山岳地域、ロワールは北の海に近い地域、ボルドーは南の海に近い地域、ボジョレやコートデェロームは南の山の地域にある。ヨーロッパでは、長年の経験でその地域にあった品種しか植えていないので、その地域のワインはおおむねその性格をもっています。特にフランスではそれが法律になっています。
ブドウの種類で、カベルネ・ソービニオンとか、ピノノワールとかメルローなどはブドウの種類です。たとえば、ブルゴーニュではピノノワールで赤ワインを作り、ボルドーではカベルネ・ソービニオンとか、ピノノワールを使って作りますが、その逆はありません。つまり気にする必要はありません。
カルフォルニアはまだ、歴史が浅いため、地域にあったぶどうの種類が明確でないことから、いろいろなブドウを使ったワインが作られています。

具体的にどう違うかというと、これは私の感覚ですが、北の海に近い地方のワインは、余分なあじがなく、あっさりしています。しかし、山に近い地域では低温でゆっくり醸造することから、シャブリやシャンパニーのような有名な白ワインができるわけです。ゆっくり醸造することから、味に深みがあるようで、飽きが来ないワインとなり、ブルゴーニュのように人気があり、高いワインとなります。ブルゴーニュは手をださないほうが無難。
判りやすいでしょう。
南のワインは重厚な味でボルドーなどはフルボトルのワインとなります。コートディロームはさらに一本気のあるワインとなり、味に裏切られることが少ないワインといえます。
これだけを知っていれば、今日はあっさりしたワインが飲みたいと思えば、ロワールを頼めばいいし、しっかりしたワインを飲みたいと思えば、ボルドーかコートディロームを頼めばいいわけです。
フレンチレストラン。目の前に麗しき女性。手にはワインリスト。まず築かれないように値段を見ながら、今日はあっさりしたワインがいいね。ロワールのワインはない?と聞けば、お!これは少しワインを知っていると店のソムリエは気を使ってくれるし、目の前の女性は信頼感を寄せてくれる。もっとも女性の信頼感と愛情はまったく無関係。むしろボタンのひとつでも取れているワイシャツで母性本能にうったえたほうがよい。
あああ、おじさんは姑息だね。
とはいえ、楽しい食事のひとつにワイン選びがあり、これも楽しんだほうがいいのでは。どうせ我々の年代は経済担当だから。
もし一見で入って、ワインリスト見て、値段にびっくりしたら、すぐにここのハウスワインはどこのワインと聞き、コートディロームといわれたら、重厚な味が好みだから、それがいいといえば、なんとかしのげるのでは。
カルフォルニアのワインは、しかたがないので、カベルネ・ソービニオンとか、ピノノワールとかメルローなどの品種で選べばよいのでは。どれがいいかは、普段酒屋で、ブドウの種類で飲んでいれば、何とかなるでしょう。

以上は、海外や日本でワインを選ばなければならなくなったときのノウハウ。
たくさんの失敗から得た教訓。もっともモンマルトルでひょと入った、怪しげなバーでシャンペン1本に10万円払った友人の失敗は別の教訓。