これは、月曜日の10時ごろに書いたものを、ぼつにしようかと思っていましたが、やはり載せようと決心しました。少し感情移入が激しく、独善的かも。

今、私は少し冷静ではないのかもしれない。
月曜日9時から、あるテレビ番組を見た。この番組は、与野党の政治家が言いたい放題言い合う番組で、丁度振り子が振れるように、両極端の意見、相手をけなすだけの口論など、それなりに本音が見えて面白い。ただしテーマによる。
今回は、介護保険とその財源。
与党の若手議員が、介護現場から介護スタッフの離職率が高いこと、外国人の介護を導入することを力説。それはよい。しかし、消費税を上げて、その予算で一般企業より30%程度安い賃金を是正すれば、介護現場の労働不足が解決できると力説。

本当にそうなの?
勿論これも大事なこと。
でも民間の考え方は、どんなビジネスも顧客満足度を高めて、収益性を上げ、それにより企業の体力をつける。人材は人財である。ある作家が言った言葉。
顧客満足度を上げるために企業は人材を確保する、教育を充実する。働く人の生きがいや地位の向上を考える。
働く人も、昔のアンケートで、社員が会社になにを求めるかというアンケートの回答のダントツ一位は、生きがいである。

すべて、一般論である。

さて、介護現場。
私もまだ新人ですが、妻の介護を行っていると、一番思うのは、今介護の現場で困っているのは、画一された介護メニューの中で、どのように個人個人のQOLをあげるためのお手伝いができるかということではと思いいています。
若い人が介護の現場に入ってきて、介護されるひとと接して、QOLを上げ、満足度(これはお互い)を得るために創意工夫をしようとしても、保険メニューと介護保険の枠に阻まれ、理想と現実の狭間で苦悩する。
この問題を自分のなかで処理するにはあまりにも若すぎるし、理想が高ければ、高いほどその落差も大きくなる。
いずれにしろ、賃金の問題を力説する前にシステム自体を見直すべきでは。
すべて、trial-and-error solution。
タレントのひとが、「食事xxx円、家事支援xxx円、お風呂介助xxx円なんて、生活したいとあんた思うのか」と自民党議員に訴えていた。正鵠を得ている。
介護の現場は、若い介護をする人たちの現場であると同時に、玄冬を迎える我々団塊の世代の現場でもある。