カムチャッカは、火山国(州)。市内を取り囲むように活火山がそびえていて、しかもほとんどが4000m級。州都であるペテロパブロフスクを4つの活火山が取り囲んでいる。
ウラジオストックから、旅客機を降りると、活火山が出迎えてくれます。

「最後にインタビュアーが私に、何故日本に頭をさげて、支援を頼むんですかと聞きました。」
「恥ずかしくないんですかと聞かれました。」
「私はもちろん恥ずかしいと答えました。」
「でもここでは、経済的に困って、赤ちゃんのミルクが変えない人がたくさんいます。」
「崩壊前は、すべて国から補給されました。ただで。だからこの国では赤ちゃんのミルクをお金をだして買う考えがありません」
「地方政府には赤ちゃんのミルクを買う金がありません。」
「買えても、粗悪品です。」
「だから、そのインタビュアーに、確かに恥ずかしいです。でも私が頭を下げて、赤ちゃんのミルクが手に入るのなら、私が恥ずかしいことなど、取るに足りないことです」
やがて、マイクロバスが病院へ到着。
シチリニアニアさんが恥ずかしそうに
「着きましたよ」
われに返って、調査開始。
支援をする側の立場、受ける側の立場、立場が違うと様々な葛藤があるのだなと痛感。
車内で彼女がしゃべった率直な感想。その勇気。
シチリニアニアさん。今でも忘れない人です。