
カムチャッカでの記念写真
名前はシチリアニアさん。すみません、不正確です。本人がもし万一目に触れたら、、、大変申し訳ありません。
カムチャッカ州の病院調査の折、我々の調査日程をこまごまと手配していただきました。
折りしも、日本のジャーナリストの人がクマに襲われた事件発生。
我々は動物の医療調査ではないこと、加えて市外はまだインフラが整っていないので、市内のみ調査を実施していましたので、幸い熊には会いませんでした。
不幸な事故ですが、同時にカムチャッカの自然の怖さを思い犯させる事件でした。
午前中と午後、市内の病院調査。夕方4時ごろから温泉保養所。プールのような温泉で、しばしスイミング。
その後、カムチャッカの担当官そして病院の先生と夕食会。果てしない酒宴。
このころの極東シベリアは、まだまだ経済的には多くの課題を抱えていましたが、ペレストロイカの効果が徐々に浸透してきており、自由に考え、自由にものが言える喜びをかみしめていました。つまり明日への希望があふれていた社会風潮でした。
同時に、世界2大国家、共産国の覇王が、自由経済の波にもみくちゃにされ、人道支援を受けなければならない現実に、一般市民は驚愕していたのも事実です。
ある人はいまだに現実から背を向け、我々との酒宴でも、飲んだウォッカの勢いで、「本当は日本の援助など必要ないんだ」と豪語するひとがいました。通訳のひとは機をきかして、通訳をしませんでした。でも雰囲気で判りました。
病院へ向かう車内。シチリニアニアさんが、
「昨日は不愉快な思いをさせてすみません」
「本当はみんな日本の支援に期待しているのですよ。」
「でもまだ、何故!と現状を信じられない人がたくさんいるのも現実です」
続く、、、