今日は雨。朝カーテンを開け、妻に今日は雨だよと。
朝、口の中をガーゼで拭き、(妻が本当に嫌がる。その目はまた私に意地悪すると訴えている)リップクリームをつけ、顔をタオルで拭く。これもさらに妻には癇に障るらしい。
いずれにしろ、いつもの朝。
やかんの中の水が 沸騰。
おもむろにコーヒーを作る。
いつもはインスタントで間に合わせるが、時々、フィルターで濃厚なコーヒーを造る。
コーヒーの香りがおいしい。
一度入れたコーヒー。さらに牛乳を温め、その中に入れる。
そしてカフェオレ。
朝、行ってきますと、家をでる。
そとはこぬか雨。
傘を持っていこうかどうか迷う。すでに会社には3本の置き傘。
夕方にはやみそうなので、置き傘が4本となる。
迷っている時間がないので、仕方なく持って出る。
八丁堀に着くと、さらに小ぶり。置き傘一本追加。
雨が降って、夕方雨がやんで、傘を持って帰ろうとすると、置き忘れの確立ほぼ100%。私の唯一自慢のできる数字。
以前業をにやした妻が、傘を10本まとめ買い。一年分と引導を渡され、無事、一年で使い切ったとき、さらにあきれかえられてしまった。
遠い昔の話である。
家からバス停まで数分。歩きながら、時々思い出す。妻が元気であった頃。何気ない、たとえば傘のようなものから、私の頭の中はレトロスコープ。
秋色の雨のなか、頭の中だけあざやかな色。