妻が「上海にすむのはいつ」と聞く。
「え」相変わらず、唐突。
「どうしたの」
「上海に住みたいの?」
「うん」とうなずく。
以前ご紹介した周荘。運河に沿って明時代の建物が並ぶ。
いくつかの建物は、お土産やであり、レストラン。上海近郊の地方料理を楽しめる。
明時代の風物である。
船で運河の旅もよし。運河のほとりで、しばし船の行き来を楽しむのもよし。
上海の近代化の波を横目に周荘は周荘。これもよし。
上海から2時間30分の自動車の旅。
途中の湖は上海がにが有名。秋から冬にかけて、途中下車。しばし美味を堪能。
お土産に数匹上海かにを買うのもよい。もっとも数匹では、上海人には顰蹙。
いずれにしろ、上海滞在中、何度か足を運ぶ。
私が住みたいのは、この湖の周辺の田舎。上海へくるまで1時間。夜人恋しければ、上海の夜も楽しめる。
足をのばせば、蘇州(もっともあまりきれいでなく、一度いけば十分)さらに、杭州。ここはよい。杭州のはずれ、龍丼(ロンジン)はお茶が有名。ここの緑茶は最高である。
新茶の頃、皐月。新茶のさわやかな味は、まさに皐月。ガラスのふたつき茶碗に1/4程度新茶を入れ、熱湯を注ぐ。その一番茶を捨て、改めて熱湯を注ぐ。
ガラスのお茶碗は爽やかな新緑。まさに初夏、皐月を飲む。
「いいね」
「どうして上海?」
「5年後上海に住むまでに、歩けるようにがんばる」
相変わらず、こちらの質問とは関係ない答え。
昔と同じ。でも、いい。
元気になって、意欲的になってきている。
本当にいい。
「車椅子にのる?」
夜7時。 このごろ一緒に夕飯後、テレビをみるのが日課である。