このブログをはじめてから、時折、思いつくまま、以前訪れた国々のことを断片的に書いてみました。
今日、その折の写真を見ながら、少し、まとめて書いてみようかと思います。
国々の話ではなく、むしろその国で出会った人々のこと。
印象に残った人日とのこと。
楽しかったころ。今では音信不通。
もし届けば。ただし、ロシア語、カザフスタン語、スワヒリ語、英語,フランス語で書かなければ。
1 エレーナ ソコバ
ロシア人。お父さんは有名なモスクワ大学の経済学者。女性年齢は私より少し上。
可愛いお嬢さんと二人暮し。もう、ステキな女性でしょう。
職業、モスクワラジオ放送の日本向けアナウンサー。給料が安いので、アルバイトで通訳。
かつて、宇野重吉さんの通訳をしたとのこと。日本には、NHKが主催する各国の日本語放送のコンクールで優勝。ステキな笑顔。

12年前、西シベリアでの人道支援が始め。その後、モルドバ、アゼルバイジャン、グルジア、極東でごいっしょしました。私の言葉を一生懸命通訳していただきました。特に医学用語は大変でしたでしょう。
エピソード-1
トムスクでのこと。
トムスク私立病院院長室
院長にインタビュー。とうとうと長い演説。(ロシアでは演説が長いのは、えらい人の証拠。如何にこの病院がすばらしいか説明。)最初一生懸命通訳に努力。
やっと解放されて、その後、エレーナさんの悲しい顔。「どうしたの」「…・」
「どうしたの」
「私は通訳として失格」
「あまりにもひどいことをいっていて、通訳できませんでした。」
「日本から病院へ支援に来ているひとに、あんなひどいこと」
エレーナさんはその日あまり元気がありませんでした。
次の日トムスク産科病院。そして、それからのことは、以前シベリアで書きましたが、
この病院での経験は私同様、エレーナさんにも元気を与えたようです。
エピソードー2
2年後、再会。モスクワからグリジア。(英語ではジョージア)。飛行機の機内。当時、ロシアの航空機は信じられないでしょうが、飛行機の座席は自由席。しかも座席は簡易椅子のようで、前に倒せます。空いているときは前に倒して、足を植えに乗せて、伸ばせるので快適。座席が非常に狭いので、混んでいるときは、最悪。隣にロシアのおばちゃんが座ると、身を縮めて、窮屈この上ない。香水の匂い。窮屈ねとさもこちらが悪いかのように、  なんであんた隣にいるの。
美しい女性が隣のときは天国。もっとも日ごろの行いが悪いのでしょうか、そんな経験はない。
話しを戻して、機内。私の隣はエレーナさん。うしろにロシアのおばちゃんが数名。
3時間の行路。やっと着陸。通関。エレーナさんほっとして、一言
「本当におばさんは困ったもの。うるさくってしかたない。」
「くだらない話しをえんえん3時間」
ぐちをこぼす。
たしかにこちらは内容がわからないので、ただうるさいだけ。エレーナさんは内容がわかるから苦痛はひとしお。
、、、、、でもエレーナさんあなたも、、、、
いずれにしろ、お喋り好きなおばさんは、どこにもいる。
長い付き合いのなかで、エレーナさんは、愛くるしく,何時も笑顔。でもこの2つのエピソードはエレーナさんのえがおでないもう一つの顔をみたエピソード。
いまごろどうしているのでしょうか。
あの、何事にも換えられない経験をしたまさに、「旅の仲間」。  指輪物語