先週の土曜日夢を見ました。
4年前亡くなった母が出てきました。15年ぐらい前の母でした。母は広島で被爆し、最後まで被爆患者であることを拒否していました。肝硬変が悪化し、最後は肝癌まで進行したのかもしれません。亡くなる数年、父が母の面倒、介護をしていました。
その母が、垣根ごしに、「滋ちゃんがこうなって、仕方ないね。今離婚してもだれも文句言わないよ」「僕はお母さんが病気をして、最後まで母さんの介護をしていた親父をみているんだよ。滋子を見捨てるんなんてできないよ」むきになって答える私がいました。
それ以外は覚えていません。
夢ですから。母の言葉、何を意味するのかわかりません。もしかすると自分の答えを母が代わっていってくれたのかもしれません。私を楽にするために。
そしたら、むきになって答えた私の言葉は。同じでしょうね。これも母が私を楽にするために。
妻が夜、夢を見て、私を呼びました。「どうしたの」。「右腕が動かない」と泣きながら、訴える妻。「右手をしっかり握りほらあるよ。」「指が動くでしょ。」「ダイジョウブだよ」
しばらくして夢をみたことに気付く妻。
夜明け前の、僅かな暁光の香り。しばらく妻のそばで。難と皮肉な夢。
夏の終わり。秋の始まり。
しばし、母の夢、妻の夢のこと考えていました。
日はまた昇る。
夜明け前の暗さはひとしお。この気持ち語り尽くす言葉はない。