ここ最近、妻の介護の手続き等で、市役所などの公共機関へ出向くことが多くなり、ふと気がつくと、いつのまにか扉に「AED設置」が目に付くようになりました。
AED 自動体外除細動装置
心臓が停止した場合の60%(少し昔の数値)は心臓が細かく振動する細動状態。詳しくは心臓の心室(血液を体中の組織に血液を送り出すポンプ部分)が細かく振動する状態。細かくうごくだけだから、心臓のポンプとしては役にたたないことから、心臓が止まった状態と同じ。除細動とは電気刺激を与えて、もとのリズミカルな動きに戻す処置のこと。
10数年前、ノルウエー大使館。当時心配蘇生でおなじみの訓練マネキン、レサシアンの製造会社レールダルの一員として、大使館でAEDの全身半自動除細動装置の説明会を実施。その折、東京消防庁の職員の方の紹介で当時の救急部長に面会。半自動除細動装置の説明。その最後に私がつい、「日本ではまだ先のことですが、、、、、必要です」といったところ、旧部長が「何をいっているんだ。心肺停止の患者を救うには是非必要なんだ。今すぐに」
私もつい「わかりました。是非協力させてください」
それから今に至ります。それからはNHKのProject Xなどに紹介されています。私にとっては、むしろその折東京消防庁で導入に努力された方々に、救急救命士1期生のかたに焦点をあてていただければと思っています。
あまり知られていいないエピソード。
Episode-1
当時のAEDは半自動除細動装置といわれており、英語ではAutomated あるいはAdvisory External Defibrillatorといわれていました。消防では英語はだめということで、日本語に直そうとしたのですが、Automated あるいはAdvisoryはどうも
適切な日本語が見つかりませんでした。どうしようかと思っていた折、米国の説明書にAutomatedは、Full Automatic とSemi-Automaticの2種類があり、Full Automaticは、体に埋め込むタイプが主流との記述を眼にし、これだと。つまりsemi-automatic 半自動と命名して、東京消防庁に紹介しました。いまはAEDと英語でも問題なくなり、半自動という言葉はなくなりました。
Episode-2
AEDは言葉で指示を出します。今は音声によるアドバイスや支持は普通になりましたが、当時はまだまだ認識が少ない時代でした。除際動装置が心室細動を認識した折、「Press to a shock」と発声します。勿論英語はNG。仕方がないので、これも日本語に翻訳。素直に直すと、ショクボタンを押してください。消防隊員が患者の家族の前で、ショクボタンを押してくださいと機械に指示され、ボタンを押すのは、やはり刺激が強すぎます。苦心した上、除細動ボタンを押してください。これなら、刺激が少ないことと、除細動の処置が救命に重要だと一般のひとに認識してもらうのに有効といわれ、これに落ち着きました。
Episode-3
これは当時のニュースキャスターから聞いた話し。
救急救命士法を国会で成立するおり、当時衆議院どぇは重要法案が目白押しで、このままではあわや期限切れで廃案。最近参議院で行った強行採決ではなく、まず参議院で審議し、可決し、その後衆議院で審議可決という方法で法律が成立。勿論満場一致。こうした方法は法的には問題ないそうですが、戦後こうした手順で可決した法律はこれが最初で最後では。、、、これは私が知らないだけかもしれません。
3年前、腰痛から不覚にも救急車で浦安市民病院。救急車のなかで、救急救命士の活躍や社内の機材をみると、ここまで高規格救急車が定着したんだなとうれしく思うと同時に、自分が運ばれていることの気恥ずかしさで、救急隊員の質問に素直にハイ、ハイと答えていました。
2年前は妻が、救急車で葛西脳神経外科循環器病院へ。新浦安は思ったより救急車の出動が多いようで、救急車のサイレンを聞くたびに、思わず妻のことを思い出し、ドキッとします。24時間の安全。これを守る人たち。
でも何もないのが一番です。
AED 自動体外除細動装置
心臓が停止した場合の60%(少し昔の数値)は心臓が細かく振動する細動状態。詳しくは心臓の心室(血液を体中の組織に血液を送り出すポンプ部分)が細かく振動する状態。細かくうごくだけだから、心臓のポンプとしては役にたたないことから、心臓が止まった状態と同じ。除細動とは電気刺激を与えて、もとのリズミカルな動きに戻す処置のこと。
10数年前、ノルウエー大使館。当時心配蘇生でおなじみの訓練マネキン、レサシアンの製造会社レールダルの一員として、大使館でAEDの全身半自動除細動装置の説明会を実施。その折、東京消防庁の職員の方の紹介で当時の救急部長に面会。半自動除細動装置の説明。その最後に私がつい、「日本ではまだ先のことですが、、、、、必要です」といったところ、旧部長が「何をいっているんだ。心肺停止の患者を救うには是非必要なんだ。今すぐに」
私もつい「わかりました。是非協力させてください」
それから今に至ります。それからはNHKのProject Xなどに紹介されています。私にとっては、むしろその折東京消防庁で導入に努力された方々に、救急救命士1期生のかたに焦点をあてていただければと思っています。
あまり知られていいないエピソード。
Episode-1
当時のAEDは半自動除細動装置といわれており、英語ではAutomated あるいはAdvisory External Defibrillatorといわれていました。消防では英語はだめということで、日本語に直そうとしたのですが、Automated あるいはAdvisoryはどうも
適切な日本語が見つかりませんでした。どうしようかと思っていた折、米国の説明書にAutomatedは、Full Automatic とSemi-Automaticの2種類があり、Full Automaticは、体に埋め込むタイプが主流との記述を眼にし、これだと。つまりsemi-automatic 半自動と命名して、東京消防庁に紹介しました。いまはAEDと英語でも問題なくなり、半自動という言葉はなくなりました。
Episode-2
AEDは言葉で指示を出します。今は音声によるアドバイスや支持は普通になりましたが、当時はまだまだ認識が少ない時代でした。除際動装置が心室細動を認識した折、「Press to a shock」と発声します。勿論英語はNG。仕方がないので、これも日本語に翻訳。素直に直すと、ショクボタンを押してください。消防隊員が患者の家族の前で、ショクボタンを押してくださいと機械に指示され、ボタンを押すのは、やはり刺激が強すぎます。苦心した上、除細動ボタンを押してください。これなら、刺激が少ないことと、除細動の処置が救命に重要だと一般のひとに認識してもらうのに有効といわれ、これに落ち着きました。
Episode-3
これは当時のニュースキャスターから聞いた話し。
救急救命士法を国会で成立するおり、当時衆議院どぇは重要法案が目白押しで、このままではあわや期限切れで廃案。最近参議院で行った強行採決ではなく、まず参議院で審議し、可決し、その後衆議院で審議可決という方法で法律が成立。勿論満場一致。こうした方法は法的には問題ないそうですが、戦後こうした手順で可決した法律はこれが最初で最後では。、、、これは私が知らないだけかもしれません。
3年前、腰痛から不覚にも救急車で浦安市民病院。救急車のなかで、救急救命士の活躍や社内の機材をみると、ここまで高規格救急車が定着したんだなとうれしく思うと同時に、自分が運ばれていることの気恥ずかしさで、救急隊員の質問に素直にハイ、ハイと答えていました。
2年前は妻が、救急車で葛西脳神経外科循環器病院へ。新浦安は思ったより救急車の出動が多いようで、救急車のサイレンを聞くたびに、思わず妻のことを思い出し、ドキッとします。24時間の安全。これを守る人たち。
でも何もないのが一番です。