本屋さんのダイアナ/柚木 麻子 | 葦の髄から天井を覗く

葦の髄から天井を覗く

ご訪問有難うございます!
「いいね!」のお返しが難しいので、「いいね!」ボタン休止中です。

本屋さんのダイアナ/新潮社
¥1,404
Amazon.co.jp


本屋大賞ノミネートという記事を見て、早速借りてみました、お初の作家さん。


主人公:ダイアナの境遇に、「これは不幸なお話の始まりに違いない」って気を引き締めたんだけど(憧れてたクラスメイトと友達になるくだりも、「ほらほら、この子きっと、裏表のある子でさ・・・」とか思ったり)


でもその女の子(彩子)はとってもいい子(ダブルヒロインだった)。


ダイアナという名前も容姿も、子を持つ親である私からしてみれば、もし同じ学校にいたら、「どんな家庭で育ってるんだろう。積極的にお付き合いしたくはないな」って思ってしまうような感じだから、


次に登場する彩子の両親も、眉をひそめるに違いないぞ、と思ったけれど、ダイアナをありのままで受け入れてくれる両親で、この物語は、いい人しか出てこない!安心だ!と読み進めることができた。


ダイアナと彩子が小学校3年生のところから物語は始まるんだけど、一応三人称で描かれているけれど、小学校3年目線で描かれるには、描写が大人びてて初めは違和感(でも、作者が思い描いたものを伝えるためにはそれも仕方ないと思うけど)


少女から大人になるまでが描かれてるんだけど、子供の時にちょっとした誤解からすれ違ってしまった二人が、それでも運命、というか見えない糸でつながっていて、それがどこで交差するんだろう、ってどんどん読んでしまった。


んなわけあるかーーいって、半径5キロくらいの中であんな人こんな人が繋がってて、そこは現実的ではないけれど、それでも面白かったし、ほろりとした。


「赤毛のアン」の翻訳者、村岡花子さんの、アンの物語のあとがきに書かれていた言葉が引用されてるんだけど、その言葉がよかった。


久しぶりに(子供の時以来だ)「赤毛のアン」を読みたくなった。


本の中にもあったように、大人になってから読み返すと、また違った楽しみ方ができるかもしれないなぁ。