日本社会、いやアメリカだろうが中国だろうが、

成果、業績、売上がすべての基準となる社会の中では、
生まれてから死ぬまでの評価の基準は
すべて成果を元に考えられるものとなっている。

宇宙飛行士の毛利衛さんが、科学者を志した
原点は、高校生の時、北海道の余市町で皆既日食をみて、

宇宙というのは、人間などがコントロールできない壮大な力で
動いているというインスピレーションを受けたからだという。

世界の神秘を感じて、その神秘の本質を知りたい、という
情熱が人を動かすのだと思う。

ちょっと夢見すぎだろうか。

その一方で、

社会で必要な仕事を進めなければ
最終的には人はメシを食えなくなってしまうから、
着実に仕事をクリアしていかなければならない。

会社組織で集団で仕事をする以上、
誰かが脱落してはその組織の仕事が進んでいかなく
なる可能性がある。

そのため、気づいているやつがうまく動けないやつを
動かしてやる必要があるのだが、いかんせん、人間は
優しくできていないし、時間も限られているので、
ある種暴力的、攻撃的に人を動かさざるを得なくなる。

気づいているが優しさの無い奴も、
気づくことができなくて動けない奴も、
みんなを治療することができれば、
それぞれのミッションを進める上で発生する
諍いや憎しみを減らすことができるのだろうが、

漢方での治療は、それを行う人のセンスや能力よって変わるので、
やはりそんな現実はないのかなと思う。