皆さま、はじめまして。本日より、改にブログを開設することになりました、「あひる女史」と申します。

私は現在、ワシントンDCの日本大使館でソーシャル・セクレタリーとして勤務しており、日頃から世界中のリーダーや要人の方々をおもてなしする機会に恵まれています。

このような仕事をしていますと、周囲からはさぞかし完璧でバリバリとした「できるキャリアウーマン」なのだろうと思われがちなのですが、実際の私は全くそうではありません。普段はいつもニコニコとふわりとした雰囲気だと言われますし、不器用で必死な一羽の「あひる」にすぎないと感じています。(;^_^A

 

想像してみてください。
池の美しい水面を、あひるたちがスーッと静かに、何事もないかのように滑り進んでいく姿を。その自然で優雅な姿の裏で、水面下の彼らの足は、実は必死にもがくように動いています。そして、そのちょっぴり格好悪い「もがき」を、周囲には決して見せることはありません。

外交・国際礼儀(プロトコール)のプロフェッショナルたちも、実はみんな同じです。
「水面上ではどこまでも穏やかに、でも水面下では心を尽くして必死に足を動かす」
これこそが、私たちが大切にしてきた共通の姿勢です。

 

本当の「一流の社交」とは、自分を大きく見せたり、お堅いルールで誰かを緊張させたりすることでは決してありません。相手の方に心地よく過ごしていただくために、水面下でそっと心を配る(足を動かす)という、とても温かくて優しい思いやりのことなのです。

私自身、今でも日々悩みながら、水面下で足をパタパタと動かしているアヒルの一羽です。

だからこそ、このブログでは、日常のなかでふと出逢う「こんなとき、どう振る舞ったら素敵かしら?」というシチュエーションに焦点を当てながら、国際儀礼の考え方をベースにしたヒントを綴っていけたらと思っております。

 

先般、上梓いたしました拙著『世界一流の社交術』では書ききれなかった日常のちょっとしたエピソードや、より丁寧なヒントについても、こちらで少しずつお話ししていけたらと思っております。

 

マナーとは自分を縛る規則ではなく、あなた自身を守り、周囲の人と心地よく繋がるための「優しい味方」です。完璧でなくて大丈夫。水面をそっと滑るアヒルのように、ほんの少し軽やかになるようなお話を、これから気ままに綴ってまいります。