〜見どころ〜
1970年代から1980年代のドラッグカルチャーやゲイサブカルチャー、ニューウェーブシーンを題材にしてきた写真家ナン・ゴールディンのドキュメンタリー。依存症や中毒死が急増しているとされる医療用鎮静剤の製薬会社に対する批判活動を続ける彼女の姿を、その軌跡をたどりながら追う。監督は『永遠に続く嵐の年』などのローラ・ポイトラス。
〜あらすじ〜
ドラッグカルチャーやゲイサブカルチャーを題材にした作品でアート界に衝撃を与えてきた写真家ナン・ゴールディン。2018年3月10日、彼女は仲間たちと共にニューヨークのメトロポリタン美術館を訪れ、製薬会社を経営する大富豪から多額の寄付を受けた展示スペース「サックラー・ウィング」に、鎮痛剤オキシコンチンのラベルを貼った薬品の容器を放り投げる。この薬品は依存症や中毒死を急増させているとされるものだった。映像では、こうした行動を取る理由が、ゴールディンの歩んできた道のりと共に明かされる。
「その愛が、その絶望が、世界を動かした」