熊谷博子監督があらたに出会ったのは、岡山県瀬戸内市にある国立ハンセン病療養所長島愛生園で暮らすハンセン病回復者の宮﨑かづゑさん。撮影初日、「いい格好していては本物は出ません。だからお風呂も撮ってね」と監督とスタッフに話しかけ、そこまでさらけだそうとしてくれる彼女の覚悟を受け止め、文字通り裸のままのかづゑさんを撮らせてもらう日々が始まる。結果的にのべ8年もの間、かづゑさんの人生に伴走することとなる…

「できるんよ、やろうと思えば」