手術も乗り越え、ますます元気な90歳の樋口恵子さんが、娘世代の岸本葉子さんを相手に、自称・ヨタヘロ最前線の研究者として、ヨタヘロ期(ヨタヨタヘロヘロしながらなんとか自立して暮らしている時期)の現実や、90代での発見、毎日を愉快に生きるコツ、万が一の備え、そして、若い世代へ抱く希望などをユーモアたっぷりに語ります。

 話題は、これからの社会―家族のいない単身世帯が急激に広がるファミレス社会(ファミリーがいない社会)―を、どのようなしくみならうまく支えていけるかまで。

 90歳の樋口さんと、その娘世代の岸本さんの対談は、人生100年時代を愉快痛快に、そして、安心して生き抜いていくための、知恵と勇気と希望を与えてくれます! 

 今、自身の老いに直面しているシニア世代も、年老いた両親のことを気にかけている50代、60代も必読の一冊です。

 

目次

1章 90歳になっての発見は? 

90代は「未知との遭遇」/70歳の手術と90歳の手術は大違い!/「ヨタヘロ」は、日々新た! ほか

 

2章 ヨタヘロでも愉快に生きる。その秘訣は? 

年を取ったら、体育会系!/コロナ禍で再認識した、人間関係の大切さ/人生100年時代の初代だからこそ、おもしろい ほか

 

3章 調理定年。日々の暮らしをどう維持する? 

高齢女性は、栄養不足に注意して/80歳を過ぎたら、安否確認のシステムづくりを ほか

 

4章 いざというときのため、備えるべきことは? 

延命治療の意思を伝えるリビング・ウイル/墓じまい、やってみたら意外にスムーズ ほか

 

5章 ファミレス社会をどう生きる? 

人に心も家も開放して「ケアされ上手」に/これからはワーク・ライフ・ケア・バランス社会 ほか

 

6章 人生100年を幸せに生きるために

高齢期を生き抜くために「65歳の義務教育」を/ヨタへロ期だって町へ出よう!/一人暮らしだろうが家族がいようが幸せに生きていける社会に ほか

「ほうほう ふむふむ」