◎内容

 

傷ついた民主主義をアップデートする希望の書!

民主主義=選挙とは限らない。そして、選挙による

「代表制民主主義」は、政策実現までの

「時間的制約」、有権者と議員との「格差」

といった欠点をもつ。21世紀に入って、

世界中の市民が自国の政治家や政党を

信頼しなくなってきている今、先進国の政治不信は

過去最高の水準に達しているといっていい。

選挙によらない民主主義の形態を

歴史的に振り返りつつ「くじ引き」の可能性を示す。

 

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◎目次

 

はじめに――政治のイノヴェーションに向けて

 

1 作動しない代表制民主主義

 

2 増発する「くじ引き民主主義」

 

3 参加して、議論する民主主義

 

4 くじ引きの歴史と哲学

 

終章 「スローな民主主義にしてくれ」

 

あとがき

 

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◎著者プロフィール

吉田徹(よしだとおる)

 

1975年東京都生まれ。同志社大学政策学部教授。慶應義塾大学法学部卒。

東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。

日本貿易振興機構(JETRO)パリ・センター調査担当ディレクター、

パリ政治学院招聘教授、ニューヨーク大学客員研究員、

北海道大学法学研究科教授を得て現職。

著書に『アフター・リベラル 怒りと憎悪の政治』(講談社現代新書)、

『感情の政治学』(講談社選書メチエ)、

『「野党」論 何のためにあるのか』(ちくま新書)、

『ポピュリズムを考える 民主主義への再入門』(NHKブックス)、

『ミッテラン社会党の転換 社会主義から欧州統合へ』(法政大学出版局)など多数。

「ふむふむ」