まで

 

真面目で、理屈っぽくて、おっちょこちょい。

そんな典子(黒木華)は、いとこの美智子(多部未華子)とともに「タダモノじゃない」と噂の武田先生(樹木希林)のもとで“お茶”を習う事になった。

細い路地の先にある瓦屋根の一軒家。

武田先生は挨拶も程々に稽古をはじめるが、意味も理由もわからない所作にただ戸惑うふたり。

「お茶はまず『形』から。

先に『形』を作っておいて、後から『心』が入るものなの。」と武田先生は言うが――。

青春の機敏、就職の挫折、そして大切な人との別れ。

人生の居場所が見つからない典子だが、毎週お茶に通い続けることで、何かが変わっていった……。