2年ぶりの新刊!

『大家さんと僕』の著者が実の父を描く、ほのぼの感動の家族漫画。

なつかしい「あの頃」を思い出す、全編オールカラーの最新作!

 

子供の頃、いつも一緒に遊び、絵を描いていた父が「みんなのお父さんとは違うなあ」とふしぎで、

はずかしいこと、わからないことがたくさんありました。

漫画に描くうちに……余計にわからなくなりました(笑)。

父に読んでもらったら、「こんな理想の父親みたいに描かないでよ~」と言われて、

どこをどう読むとそうなるのか、やっぱりわかりません(笑)。

そんな『ぼくのお父さん』、みなさんも何か忘れていたことを思い出してもらえたりしたら嬉しいです。

あと、ちょっと笑ってもらえたらさらに嬉しいです。

―――――――――矢部太郎

 

〈あらすじ〉

 

ぼくの「お父さん」は絵本作家。ずっと家にいて、一緒に遊び絵を描く。

いつでもなんでも、絵に描く。夕飯に出た旬のタケノコを食べずに、絵に描く。

そしておかずは冷めていく……。

ふつうじゃなくて、ふしぎでちょっと恥ずかしい。

ただの変わり者? それとも理想のお父さん?

 

40年前の東京・東村山を舞台に、つくし採取、自転車の二人乗り、

屋根から眺めた花火、普遍的でノスタルジックな心温まるストーリー。

子どもを見守りながら、同じ目線で共に遊ぶ。

常識にとらわれず、のびのびと子どもと向き合い、ときに親自身も成長していくエピソードは

いまの子育て世代にこそ届けたい家族のすがたです。