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時に天正三(1575)年、長篠の戦いで甲斐の武田勢を破った織田信長は、翌年にはその天下統一事業を象徴するかの如き巨城を琵琶湖を臨む安土の地に建築することを決意する。設計および現場の総棟梁として、今川義元との戦より十数年に亘って才気を発揮してきた熱田の宮大工である岡部又右衛門を総棟梁に任命する。
「ほうほう」