東京オリンピックの前年、男は出稼ぎのため、上野駅に降り立った。

そして男は彷徨い続ける、生者と死者が共存するこの国を―。

構想から十二年、柳美里が福島県に生まれた一人の男の生涯を通じて“日本”を描く、新境地!

「ほうほう」