7月17日、SHIBUYA TSUTAYAで行われた井口裕香さんの2ndアルバム「az you like...」発売記念限定トレカお渡し会に参加してきました。


井口裕香さんはCDをリリースするたびに法人別特典としてトレーディングカードがついてくるのが定番になっておりまして、今回TSUTAYAで先着で予約した人限定で配られるトレカのお渡し会に行ってきました。

集合時間を余裕で過ぎた11時前、集合場所である非常階段に並びイベント開始を待つ。今まで「サイン会」や「握手会」には参加したことがあるけど「お渡し会」は初めてだ。
はて、貰える物を貰ったらその後どうするのだろう。一言二言お話くらいはできるのだろうかと考えながら待っていると担当者の女性が注意事項の説明に現れる。


担「荷物をお預かりしてお話する時間を設けますので云々」

担「撮影したり、握手したり、抱きついたりしないように、みなさん温かい心でご参加くださいね」


親しみやすい笑顔で注意事項を説明するとそれまで静かだった待機列に若干の笑い声がおこる。こういうシーンとした場の空気を和ませる担当者さん、やりおる。

などと考えていると、さて何を話せばよいのかということに思考は向かう。
無難にアルバムの感想か、「先週ですけどお誕生日おめでとうございます。来週ですけど私も誕生日でして…」など世間話的な方向か、それとも…と考えていると徐々に順番が近づいてくる。

そこでふと思い出した。もう何年になるだろう。以前より私の頭の中にあった「ゆかちに伝えたいこと」があったのだ。この積年の想い、今こそ伝えるべきではないか。例えばファンレターや彼女のラジオ番組に送るにしては瑣末な内容なので控えていたが、いつかこの想いを知ってほしいという欲求は常にあった。しかも、ご本人を目の前にしてそれを直接伝えることができるなんて僥倖ではないか。


ということで話す内容が決まり、頭の中で文章を組み立てる。大体1人辺り30〜40秒くらいの時間はありそうだ。1人、また1人と順番が回り、私の前の人がイベントスペースに呼ばれる。
2FのCDフロアの一角にパーテーションで仕切られたスペースがあり、待機している我々から中の様子を見ることはできない。店内に流れるゆかちのアルバム曲と、彼女の笑い声がよく聞こえる。

先ほど注意事項を説明してくれた女性担当者に整理券を渡し、その時を待つ。

そんな私に不意に女性担当者が声をかけてきた。

担「整理券は1枚でよかったですか?」

相変わらずの親しみやすい笑顔で話しかけられ、一瞬「え?」と思ったのだが、すぐに「お渡し会に複数回参加しないのか」ということだと理解する。
私の前の男性にはそんなこと聞いてなかったはずだが、一体どういうことだろう。

「こいつガチっぽいからアルバム積んでそうだな」と思われたのだろうか。光栄なことである。ただしその認識は間違いなのだが。

そういえば「整理券を何枚か持ってらっしゃる方は係員までお知らせください」って言ってたな、と思い出しつつ、まだ少し時間がありそうなので、ここでPROTOさん逆質問。

P「ちなみに今まで整理券2枚持ってる人とかいたんですか?」

担「そうですね…2人くらいかな」

思案顔がちょっと可愛い。やっぱりいい人だった。


そんなこんなで私の番である。

荷物を受付に渡していざ、井口裕香さんの御前に進む。

考えてみればライブのステージなどで目にしてはいるけど、ゆかちとの所謂“接近戦”は初めてだ。
今まで非公式な形ですぐ近くでそのお姿を拝見したことは何度かあるが、それはあくまで彼女がいるところに“偶然居合わせた”ことがあるだけで、今、この瞬間、初めて彼女とコミュニケーションを取ることができた。


ゆ「こんにちわ〜」

笑顔で出迎えてくれたゆかちから、まずはトレカを受け取る。

P「こんにちわ、ありがとうございます」

両サイドマネージャーさんと(恐らく)レコード会社の担当さん2人に挟まれゆかちが目の前に立っている。
黒のワンピースに身を包み、ポニーテールにした笑顔が可愛らしい。


P「あの、アルバムと関係ないんですけど、以前からずっと井口さんにお伝えしたいことがありまして、そのお話してもいいですか?」

ゆ「はい、どうぞどうぞ」

P「『こむちゃっとカウントダウン』、いつも聴いてるんですけど、番組中に井口さんが読み上げるメールアドレスの、“シー、オー、エム、シー、エイチ、エーです(♪)”っていう言い方、リズムが昔からすごく好きなんです」※(♪)は主観です

ゆ「アッハッハッハッハ!(手を叩いて笑う)」

ゆ「え〜、そんなこと言われたの初めてだ。そんな細かいとこまで聴いてくれてありがとう」

ゆ「でも次から『そういえば好きって言ってくれてたよなぁ』って思い出してメールアドレス噛んじゃったらどうしよう(笑)」

P「毎週楽しみにしてますので頑張ってください」

ゆ「は〜い」


ここでPROTOさん、伝えたいことを言えた満足感とちょっと時間が過ぎたかな、という不安が込み上げると同時に違和感を覚える。過去にサイン会や握手会で経験した“背後から終わりを告げる肩叩きスタッフ”の存在がない。

思わず後ろを振り返る。そこには誰もいない。

あれ?と思い再び前を向くと不思議な顔をした井口さん。

それはそうだ。イベント中、目の前に居るファンがいきなり後ろを向いたのだから彼女の頭にも「?」が灯るだろう。しかし私だってそうだ。会話は一段落ついちゃったけど、まだ話をしていいのかしら?続けていいなら話すけど、さすがに時間長過ぎない?と突如として困惑の表情を浮かべ挙動不審に陥る私に向かってスタッフの方が「あ、じゃあこちらへ…」と出口を指し示してくれた。


頭の中に去来する安堵と無念と羞恥が入り交じった状態で思わず一言。

P「あ、そうですよね〜…」

ここでたまらず爆笑してしまった井口裕香さんと両隣りのスタッフ。

愛想笑いで後ずさるように退出しようとする私。

いつものステキな笑顔で両手を振る井口裕香さん。



久しぶりに顔から火が出そうなほど恥ずかしかった…

渋谷のスクランブル交差点を歩きながら「切り替えてく」とツイートしたけれど、実際そんな簡単に切り替えられることはなく、次の目的地である「元町・中華街」駅まで悶々としたまま東横線を揺られましたとさ。