豊崎愛生が2ndツアーを開催するとの一報を聞いた時、私は即決してしまったのだ。「全通しよう」と。

しかし、この思考はどう考えても今までの自分の中ではあり得なかったことだ。


確かに私は彼女のファンである。あまり信じてもらえていないようだが。


1stツアーの時にはチケットが取れずに東京公演は泣く泣く諦めた。それはつまり豊崎愛生のコンサートが観られないということに等しかったのだ。

当時の私は正直なところ、遠征してまで参加するのにかなり抵抗があった。しかしどうにも諦めきれずに調べてみると、なんとか名古屋公演のチケットが手に入りそうだ。そして名古屋ならそこまで無理せずとも参加できると判断して、清水の舞台から飛び降りる覚悟で新幹線に飛び乗ったものだった。


そんな私が、である。今回のツアーの報を聞いた次の瞬間には決断してしまった。まあ、日が経つにつれ若干の迷いは生じたけれども。


今回このようにツアー全通を決心できたのは日頃お付き合いさせていただいてる周りの人達のせい、もといおかげと言わざるを得ない。


感化されたと言うか、周りに流されたと言うか、朱に交わって赤くなったと言うか、脅迫観念に駆られたと言うか、まあ表現は色々とあるけれど…



11/10、高校の修学旅行以来に足を踏み入れたこの大阪でコンサートを観た。


とても素晴らしかった。


参加して良かったと素直に思える。


あの日、ふと頭をよぎった若干の迷いも今となっては笑い飛ばせる。


今回のツアーも3会場4公演目、はっきり言って内容はほぼ把握できてる。日替わり曲はあるけれど、何かが劇的に変わることなんてない。


けれど、飽きない。楽しい。次の公演にも参加したいと思ってしまう。



それは「明日また君に会えますように」という彼女の想い。


「またいつか、どこかで絶対会おうね」という彼女との約束。


そんな大切なようで、実は些細な言葉ではなく、彼女から発せられる愛と、感謝と、音を楽しむ心が、ただただ私達を魅了してやまないのだ。



豊崎愛生のツアーは続く。それは私達にとって幸せの連鎖が続くことでもある。なんと素敵なことだろう。



ステージの幕が開く。そしていつも通り彼女はすたすたと中央まで歩いてこう言うのだ。


「豊崎愛生、2ndコンサートツアー“letter with Love”へようこそ!」


そして私は心の中でこう呟く。「おはよう」と。


そしたら彼女は心の中でこう呟いてくれるだろう。「おかえり」と。