その日、ボクは会社の営業車に乗って都内を走ってたんです。


BGMに先日発売された「Sunny Side Story」やスフィアの曲を流しながら。

1人で周る時は気兼ねせずに好きな曲を聴いて、気分を盛り上げているんです。


スフィア効果もあってか成績良く1日の仕事も終わり事務所に帰る途中、相変わらず車内にはスフィアの曲が流れてました。

日中は鼻歌程度で歌っていたのですが、帰る頃にはほぼ熱唱に近いくらいのノリで歌ってました。だって、1人だし。調子良かったし。後は少し書類片付けて帰宅するだけだし。


そんな心の隙というか、スフィアファンの習性というか…


「Non stop road」が流れはじめ、それはもうノリノリで歌いながら車を走らせていたんです。

途中、信号待ちをしている時に曲は「分かり合った瞬間は~」の部分。

当然のように歌いつつ指さすボク。

スフィアが目の前にいなくたって妄想の中で分かり合いたい。


いや、むしろこのフレーズが流れれば反射的に右手は指さすものでしょう。

そんな条件反射に身を任せていたら…



前に停まっていた車の後部座席から少年がこっちに身を乗り出して見つめてました。

「やたらまぶしい笑顔」でした。



しまったな、と頭をかきながらスフィアポーズを作ってあげたら、彼はそれに応えることなく走り去ってしまったのでした。


どうやら少年とは分かり合えなかったみたいです。