罠にかかった愚か者

今日は、達磨山を登頂した後で、病院に書類を取りに行きました。
主治医とも少し会話をしてから帰途に着きました。
私の後ろからビィッツのチューンドカーが強引に私を抜きました。
後輩の進一でした。
私が車を替えた事は知りません。
悪い奴にはお仕置きをしないと世間様に申し訳有りません。
早速煽りました。
車間5センチでぴったり食らい付いて走りました。
対向車が多い道ですから、逃げる事が出来ません。
流石に、頭に来たのかコンビニに入れとサインを出して来ました。
このサイン自体がうちのチームの合図なんだから、その時点で普通の人なら分かりますが、進一にはそこまでの冷静さが有りません。車を停めて、私の方に向かって歩いて来ました。
てめえふざけんなよ。
進一はそこまで言った瞬間に、相手が私と気付きました。
昌昭さん、勘弁して下さいよ。
ヤンキーかと思いましたよ。
進一、お前こそ気をつけろよ。
相手が私だから我慢したけど、割り込みを嫌う人ならやられているぞ。
昌昭さんの新しい車を覚えておきます。
進一、コーヒー頼むわ。
これはペナルティです。
先輩を煽った後輩は、その店で一番高いコーヒーを奢るしきたりがあります。
タリーズのコーヒーを持って来ました。
では、昌昭さん失礼します。
進一も、私に煽られて怖かっただろうな。