スケートの翌日は流石に筋肉痛でしたが、昌昭さんは何でもないと言ってました。
昌昭さんのお母さんの検査の付き添いに急遽昌昭さんが帰る事になりました。
私も一緒に行きました。
御父さんは、狩猟会の会合で、浜松に行っていました。
妹さんのあずみさんに至っては、友達とハワイに旅行に出かけていました。
仕事が終わってから、伊豆に直行しました。
途中の沼津で美味しい寿司を食べてから昌昭さんの家に行きました。
お母さんは、自分の部屋でテレビを見ていました。
私達がお母さんの部屋に入ると、黒い物体が私の肩に乗りました。
そして耳許で、グルルと鳴きました。
私が驚いていると、ジュリーダメだよ。
昌昭さんが、私の肩から猫を降ろしました。
猫の種類は、ロシアンブルーでした。
とても綺麗な猫ですが、人見知りをします。
昌昭さんやお母さんには、媚びを売りますが私を警戒しています。
翌朝、私が昌昭さんの腕枕で寝ていたら、ベッドの下から布団の中を上がって来ました。
昌昭さんは、顔を舐めて起こしましたが、私は鼻を噛まれました。
有記はヤキモチ妬かれているんだよ。
家族以外はこんなもんだよ。
昌昭さんが起きると、ジュリーは昌昭さんの肩に乗りました。
昔から乗り慣れているようで、安心して乗っていました。
食事の時は、自分の餌箱にあるキャットフードを食べに戻ります。
食事が終わったら、お母さんを病院に連れて行きました。
半日かけて検査をしました。
異常はみつかりませんでしたが、まだ体力不足と診断されました。
家に戻ってお母さんを部屋にお連れして、食事をお母さんの部屋で皆で食べていたら、ジュリーが来ました。私が鶏肉を食べようとしたら、箸から鶏肉が消えました。
ジュリーに横取りされました。
昌昭さんとお母さんは笑っていました。
あずみさんにこんな事をしたら、ジュリーの首筋を噛んだそうです。
昌昭さんと御父さんにやったら、デコピンをしたそうです。
昌昭さんが言うには、ジュリーは目が開いたら、この家にいたから、親の顔を知らないし、自分を人間だと思い込んでいる猫だと言ってました。
来た時は、昌昭さんの片手に乗るほどの小さい猫だと言ってました。
3時過ぎに、御父さんが帰って来ました。
それを期に、私達も帰る事にしました。
御殿場の鏡張りのラブホに寄りました。