見てはいけない物と言う物があります。
親しき仲にも礼儀ありです。
例えそれが夫婦であっても、逆に夫婦だからこそ知らない事が幸せな場合もありますよ。

竜二は、エリートと言われている商社のホープです。奥さんの君代は、マドンナと言われるほどの美女でした。
2人は、大恋愛の末に結婚しました。
美男美女のカップルで、仲人には、社長がなるくらいのお気に入りでした。
しかし、世の中は上手くいかないもので、結婚して三年経っても子供が出来ません。
やるべき事はやっているのに出来ませんでした。
竜二は子供好きでしたから、早く欲しかったのです。もしかしたら、畑が悪いのかな?
君代にしたら、種が悪いのかな?
お互いに疑心暗鬼になりました。
君代は、我慢していましたが、竜二は愛人を作りました。
しかも、それは君代の姉でした。
夜の回数が減ったから、君代は直ぐに気がつきましたが、黙っていました。
まだ竜二を愛していましたから。
姉とは、2人姉妹だから相談しましたが、逆にたしなめられました。
それでも信用出来ない君代は探偵を雇って調べました。
1ヶ月後に、探偵から調査報告が入りました。
君代は絶句しました。
夫がまさか姉と不倫しているなんて。
目の前が真っ暗になりました。
仕返しの炎が燃え上がりました。
尋常な事では気が済まない状態になりました。
姉が誘惑したんだな。
昔から、私よりも美しくて私が男と付き合うと横恋慕していた姉。
もっと早く気がつくべきだった。
さらに、姉が妊娠したと母親が教えてくれました。
君代は、怒りがピークに達しました。
これ以上の屈辱は無い。
怒りを押し殺して、姉を呼び出して、睡眠薬入りのコーヒーで眠らせてから、絞殺しました。
こんな事ではまだ恨みは晴れないわ。
君代は、姉の死体を風呂場で解体しました。
お腹には、小さな命がありましたがバラバラにしました。
この時の君代の形相はまさに鬼でした。
死体を解体した肉で、君代はカレーを作りました。
竜二は大のカレー好きでした。
君代は、一口も食べないで竜二にカレーを食べさせました。
今日のカレーはいつもよりも美味しいな。
何も知らない竜二は、パクパクと美味しそうに食べました。
あなた、明日は特性ステーキを作るから食べてね。
社長から内緒にしとけと言われたけど、夫婦に隠し事なんて嫌だから教えるけど、会社では知らないふりをしていてね。
そうだな、社長の気遣いを無駄にしたくないからな。その晩も素知らぬ顔で、君代は竜二と営みをしました。
もう竜二は私だけの物よ。いつになく激しさで君代は竜二を求めました。
まるでこれが最後のセックスするかのごとく。
翌日の夕食は、予告通りにステーキでした。
肉も竜二の好物でした。
このステーキは、始めて味わう美味しさだな。
どこの産地の牛肉なんだ?この肉は、牛肉じゃないわよ。
あなたが浮気した、姉の太ももの肉よ。
昨日のカレーの肉は、姉のバストの肉を煮込んであるのよ。
竜二は、真っ青になりました。
冷蔵庫にあるバラバラにした身体を見せました。
竜二は激しく嘔吐して、踞ったところを包丁で頸動脈を斬られました。
ウギャー
物凄い絶叫を上げました。ヒッヒー、ワハハハ。
君代の常軌を逸した笑い声が響きました。
隣近所から人が駆け付けました。
救急車や警察が出動して事件は表沙汰になりました。竜二は、結局失血死してしまいました。
君代は精神科に入院しました。
女の復讐は、幽霊よりも怖いですね。