2つの接点

天城山に纏わる物語や事件は幾つか有ります。
綺麗な話は、伊豆の踊り子ですが、不名誉な2つの出来事が有ります。
松本清張の天城越え事件。これは本当にあった話をベースにしてある殺人事件ですが謎があります。
もう1つは、愛新覚羅心中も天城山で起きました。
私の祖父も消防団の偉いさんだから捜索に参加していましたが、腑に落ちないと言ってましたね。
この2つには、計画性が無い事が共通しています。
心中事件も、最後に会った人は、心中するようには見えない明るさがあったと証言したそうです。
もう1つの殺人事件は、子供が犯人でしたが、娼婦が犯人にされて、刑務所に行きましたが、いくら労働者が疲れていても、子供に殺されるかな？
この二ヶ所の現場は、実は近いのです。
しかも、その近くには、旧天城トンネルがあります。更には、天城山には天狗伝説がある万二郎も近いし、天の邪鬼伝説もあります。もう1つの共通点は、夕方の逢う魔時に死亡している事です。
太陽が沈み始めて、闇が迫る瞬間は、人と魔物が見分け難い時間帯で、丑三つ時と並んで、魔物が出る時でもあるのです。
魔がさした殺人、魔がさした心中。
魔物がそそのかした殺人、魔物がそそのかした心中。実際に現場を見ると、今でも悪寒が走るでしょう。
科学では説明出来ない事はいくつもあります。
この2つの動機は永久に謎でしょう。