続 有記の日記 22

昌昭さんは、現場から営業に暫くは回る事になりました。
確かに、この辺りには親類縁者が多数いますし、昌昭さんの方が席次が上ですから断れない関係者は随分といるでしょう。
アポイントメントを取ってから行ったり、直接行ったりするみたいですが、私の会社にも近いうちに行くとは言ってました。
しかし、あの智恵子をたった5日で落とした人は、昌昭さんの会社では有名なプレイボーイでした。
昌昭さんの後輩の中では本当なら評価は高いのですが、部長の娘に手をだしてからプレイボーイのレッテルを貼られてしまいました。もう出世の道は閉ざされたから、どこかへ移ろうかと考えていたので、智恵子の婿養子に押し込もうと昌昭さんは考えたそうです。
昌昭さんにしても、ここで新規客を増やせば、山梨支店の営業課長が見えていました。
気楽な現場を離れて、昌昭さんは、親類周りを始めました。
それは数字に現れて、来月からは山梨支店の営業に栄転しました。
それによって、完全週休2日になり、休みが同じようになりました。
しかし、平日の帰りが遅くなりましたが、食事と入浴だけは一緒にしています。でも、営みの回数は減りました。
哀しいけど、昌昭さんの身体の方が大切です。
回数が減った分、内容は濃くなりましたから、どちらが良いかは一概には言えないな。