私と仲の良い研修生がいました。
プロと廻ってもイーブンで回るくらいの実力はありました。
しかし、チキンハートでした。
いつもなら、パープレイかアンダーで川奈をラウンド出来る男が、9オーバーで落ちました。
師匠は何も言いませんでした。
次回にかけろ。
その一言でした。
師匠は、二回チャンスをやるから受かれと言います。二度で受からない奴は破門にします。
そういう所だけは厳しい方です。
それがプレッシャーに拍車をかけたのか、研修会のスコアも落ちました。
師匠は、落ちるとわかっていても受けさせました。
あいつも他の仕事をさせた方がいいだろ。
若い方がやり直しがきくからな。
プロテストの日、師匠はこっそり見に行ったのですがダメでしたね。
師匠は翌日私に言いました。
昌昭の半分も図太い神経があれば受かったのにな。
スイングが全然形になってないし、グリーンを読めなくなっていた。
固くなりすぎだな。
あいつは、ゴルフは趣味にして、本業は別に見付けた方が良いよ。
ゴルフに携わりたいなら、コース課にでも入るさ。
結局、その人は他のゴルフ場のコース課に入りました。
そう考えると、プロゴルファーはプレッシャーには勝った人達なんですね。