キャディの派閥

女の世界で、派閥は付き物ですが、40人を越える女性がいれば当然派閥は出来ます。
私は、唯一の男性キャディで、研修生3人とつるんでいました。
マスターとサブマスターと私が時間取りをしました。食事時間が長くなるのも、短くなるのもキャディ次第です。
私は公平に対処していましたが、それでも派閥のボスに嫌味を言われた事があります。
2つの派閥のボスに、盆暮れの挨拶だけはしておきました。
食事会も一次会だけ出るようにしておきました。
マスターは、全てのイベントは出ませんでしたね。
会社主催の忘年会以外は、プライベートには付き合わない人でした。
いつもバック数でボス達と揉めていました。
利権とまでは言わないけど、スリーバックとフォーバックでは金額差があります。
たまに、私にフォーバックが来ても、キャディに変わる事をマスターに頼まれる事が有りました。
大概は変わってやりますが、私のお客様だけは譲りませんでした。
キャディは全員、年に一度テストを受けます。
そこで、点数が良いと昇格、昇給ですが、悪いと降格です。
大体、どのホールで質問されるか予想します。
派閥のボス達も、テストが近くなると、キャディルームで勉強会をしていましたね。
私もテストを受けますが、試験官もやりました。
支配人と私がシビアでしたね。
わざと、OBスレスレに打って、暫定球を打たせるか？どういう言葉を使うか？
私はそれを良くやりましたね。
このコースは派閥が2つだから良かったけど、3つあると厄介だと知り合いのマスターが言ってました。