参列者は、大体600人くらいだろうと通夜の人数を昌昭さんは予想していました。
有記は、私のお袋の側にいて、指示に従ってくれれば良いよ。
姉貴や妹の言う事よりも、お袋の事を優先してくれ。私は、施主だから夜中過ぎまで会えないよ。
愛してるよ、有記。
そう言ってキスしてから、昌昭は食事を食べに食堂へ行きました。
私も一緒に行きましたが、打ち合わせをしながらの食事でした。
いろいろな事をやっていたら、あっという間に時間が経ちました。
お昼ご飯も一緒には食べれませんでした。
通夜の時間が近づいて来ると続々とお客様が来てくれました。
昌昭さんは、いろいろな方々の接待で、動き回っていました。
私は、昌昭さんのお母様の横で挨拶をしていました。親戚への顔見せをしていました。
来た人のほとんどが、誰ですか?この美女は?
すると、お母様は嬉しそうに、昌昭の嫁さんになる方よ。
ご挨拶して、有記さん。
そう言われて、挨拶していました。
私の知っている方も来ました。
宗家が政宗さんと信光さんが優美さんと慶子さんを連れて来ました。
身体が不自由なお母様も、流石に宗家には、立ち上がって挨拶しました。
有記さん、久しぶり。
政宗さんが挨拶してくれました。
宗家もいろいろな方と挨拶してから、親族席に着きました。
それから、通夜が始まりました。
本当に、夜を通して寺の本堂で親類縁者が故人を偲んで酒盛りしていました。
いつのまにか、昌昭さんが隣に来ていました。
有記、疲れていないか?
私は眠いだけよ。
少し家に戻るか?
昌昭さんは、お母様を家に送ると言う理由で帰りました。
家では、流石にベッドに入ると直ぐに寝てしまいました。
翌日もハードでした。
火葬場で、一連の行事が終わりました。
翌日も後片付けして、1日が終わりました。
その2日後に、政宗さんの家に招かれました。