私の家には、父親のクラウンがありますが、私には運転させてくれません。
たまに、会社の車を社用で運転する程度です。
その社用車の燃料を入れに昌昭さんの働いているガソリンスタンドに行きましたが、昌昭さんは作業していました。
私はガソリン満タンと、洗車を頼んで、ゲストルームに入りました。
有記先輩、いらっしゃい。このガソリンスタンドの経営者の娘は、私の高校の部活の後輩です。
茶道部の後輩ですが、良く接客業に着けたと思うほどの引っ込み思案でした。
智恵子、忙しいみたいね。昌昭さんが来てから売り上げが伸びて、お客様も増えましたよ。
半年間の契約ですが、延長して貰おうかと思っていますよ。
昌昭さんは、先輩のお宅に下宿しているそうですが、本当は、私の家に住み込んで欲しいのですよ。
私、今まで男性の裸を見た事無いのですが、先月昌昭さんの裸を見てしまったのです。
ツナギで、作業していて汗だくになって、パンツまで汗かいて着替えていたところを見てしまいました。
あんなに、男性の裸が綺麗とは思いませんでした。
それから、昌昭さんの事が好きになってしまいました。
私、あの人と結婚したいのですが、有記先輩はどう思いますか?
私は悩みましたが、可哀想で言えませんでした。
そんな会話していたら、昌昭さんが入って来ました。なんだ、有記来ていたのか?
今夜は食べに行こうか?
たまには、精つけよう。
智恵子ちゃん、伝票頼むよ。
オイル4リッターとエレメントだよ。
そう告げると昌昭さんは、作業に戻りました。
有記先輩と昌昭さんは、交際しているんですか?
一応、そうなるかな?
有記先輩は、たしかお父さんに勝負しないと交際出来ない家でしたよね。
でもね、智恵子、昌昭さんは父親に勝ったのよ。
智恵子は、驚いていました。
私、アタックしようかな?その事を昌昭さんに、帰ってから伝えました。
私は、有記しか愛さないから安心しろよ。
でも、智恵子は一途だから怖いです。
まだ、男性を知らないから何をするか不安です。