ある朝、昌昭さんがなかなか起きませんでした。
あなた、朝よ。
キスをしたら、唇が渇いた上に熱いなんてもんじゃなく発熱していました。
有記、身体を拭いてくれ。私は直ぐにタオルで昌昭さんの身体を拭いて、着ている物を全て替えました。
いつもは元気な昌昭さんの分身も流石にぐったりしていました。
父に頼んで病院に連れて行きました。
昌昭さんの知っている医師が偶然近くの大学病院に転勤していたから、診察をして貰いました。
喉が腫れて発熱したから、二日間安静を指示されました。
往復は、私の膝枕で寝ていました。
流石にぐったりして元気がないから食事もお粥と梅干しとスポーツドリンクで体力を回復させようとしていました。
久しぶりに、一人で入るお風呂は寂しく感じました。風邪ではないから、一緒のベッドに寝ますが、今日は昌昭さんが先に眠っていました。
薬が効いているらしくて、汗をかいてはいませんでした。
癖は恐ろしいもので、昌昭さんは、腕枕が出来る格好で寝ていました。
私は、いつものように腕枕で眠りました。
早く元気になってね、あなた。
そう言って軽いキスをしました。
すると、心配かけたな有記。
そう言って抱きしめてくれました。
この人とずっと暮らしたい。
改めて思いました。