いよいよ静岡市での大会の日になりました。
私はバス酔いするから前の席に座りました。
なんだ、雪乃はバス酔いするのか?と言いながら昌昭さんが隣に座りました。
昌昭さんもバス酔いするんですか?
私が不思議そうな顔して聞くと、昌昭さんは笑いながら言いました。
雪乃の隣に座りたかっただけだよ。
そう言って頬にキスしました。
こら、昌昭。
バレーボール部の先生に睨まれましたが、昌昭さんは涼しい顔していました。
先生、フォーメーションの打ち合わせしましょう。
先生と昌昭さんは、牧之原パーキングまで打ち合わせをしていました。
トイレ休憩が終わると、昌昭さんは私と雑談してくれました。
同じ東部グループだから、沼津の話とか、地元の話をしていました。
話題が豊富で、優しい昌昭さんですが、コートに入ると鬼になります。
練習では、私もコートに入りましたが、本番ではベンチで応援していました。
それにしても、我がチームは強かった。
予選も決勝もストレート勝ちでした。
昌昭さんは、ほとんどブロックされませんでした。
本当に見とれていました。優勝した瞬間は、飛び跳ねて喜んでいました。
私も上手になって、コートに立ちたいと思いました。
この頃の私は、ジャンプ力がつき始めて70センチくらいありました。
この頃の雪乃は、同じ東部グループの後輩だから目をかけていましたが、雪乃はそれ以上の親しみを感じていたらしいです。
明日は話が大分飛びます。