昨夜は、従兄弟が結婚の挨拶に来ると言うから、仕事が終わったら真っ直ぐ家に帰りました。
我が家に着いたら、宗家が居らして驚きました。
昨日と今日は、父と狩猟をする為に来ていました。
宗家に、今夜従兄弟が結婚の挨拶に来ると告げると、機嫌良く会ってやろうと言ってくれました。
同じ一族でも、従兄弟の龍介は家柄が低いから、めったに宗家とは会えないし、会話も出来ません。
そんな話をしていたら、龍介が彼女を伴って来ました。
嫁さんになる人は、綾子の後輩で、私が入院している時に、龍介が見舞いに来た時に知り合い、交際が始まりました。
私は2人をよく知っていますが、相性は良くないのです。
占いで見ても、別れるだろうと思いますが、流石に口には出せません。
龍介と嫁さんになる幸子が来て、私に結婚式の招待状を出して、出席を頼みますと言いました。
その時に、宗家が現れました。
龍介は驚きました。
まさか、宗家が我が家に来ているとは思わなかっただろうし、近々伺うつもりでした。
そういうのが精一杯でした。
それから、少し酒が出て、雑談をしていました。
そんな中で、幸子が龍介に言った一言で騒動になってしまいました。
龍介さん、今年もスキーに連れて行ってね。
俺、幸子とスキーに行った事無いぞ。
誰と言ったんだ。
それから、痴話喧嘩になってしまいました。
宗家が最も嫌うのは痴話喧嘩です。
龍介、器が小さいぞ。
こんな事で喧嘩するのは大人げない。
まだ結婚は早いな。
宗家の言葉は、神の言葉です。
2人共、顔が青ざめていました。
一年間延期するか、強引に結婚式を強行するか?
もし強行したら、新郎側はほとんど空席ですね。
多分、このまま破局しそうな気がしますね。
むしろ、その方が2人の為だと私は思いますけどね。