いろいろな行事をこなしながら、月日は流れて行きました。
本当なら、私の誕生日に男になりたかったのですが、11月は、真由美さんが多忙で、会うことすら儘ならないありさまでした。
それでも、誕生日は特別だからと、少しだけ時間を作ってくれました。
誕生日のプレゼントに、お揃いのトレーナーを貰いました。
そして、初めて、バストを触りました。
想像通りに、マシュマロのように柔らかでした。
クリスマスは外泊だよね。その時に夢を叶えてあげるわ。
真由美さんが、別れ際に耳もとで囁いてくれました。私は、政宗さんに電話して、アリバイ工作に一役買ってもらいました。
一晩、政宗さんの所に居たと言うアリバイを作って貰う事にしました。
政宗さんも、小夜子とデートする筈だから、お互いに利害が一致しました。
私は、親に電話して、政宗さんの家に一泊してから、伊豆に帰ると言って起きました。
親にしてみれば、政宗さんと一緒なら安心感があるらしくて、即座に許可が出ました。
ついに、男になる時が来ました。
不安と期待が入り交じってその時を迎えました。

続く