真由美さんには、本当に沢山の事を教わりました。
基を辿れば、藤原一門の系図を持っていましたが、大名商売をやって、失敗してしまい、辛酸を舐めて看護学校に入ったと話してくれました。
初めてのデートは、女性のエスコートの仕方を教えてくれました。
そして、デート中の会話の仕方。
お店選びのポイントなどを細かいところまで教えてくれました。
この日の昼食は、私の親戚が経営しているレストランでフレンチを食べに行ったら、偶然政宗さんが、小夜子と食事していました。
会釈だけで済ませてもらいました。
昌ちゃん、あんたこんな店で食べて平気なの?
私そんなに持って来なかったよ?
真由美さんは心配していましたが、ここの経営者は私が彼女を連れて来たら、タダでフレンチのフルコースを食べさせる約束をしてあり、私が今日行く事も伝えてありました。
私が、ウェイトレスに経営者を呼んで貰いました。
伯父さんは、笑いながら近寄って来ました。
昌昭、お前には勿体無いほどの美女を連れて来たな。約束通り、フレンチのフルコースを私が作ってやるよ。
伯父さんは、石鍋さんと同門のシェフです。
ただ面識は余りないと言ってました。
しかし、フレンチのフルコースを初めて食べる私に、真由美さんが教えてくれました。
ワインの代わりに、ノンアルコールのシャンパンで乾杯して、食事を楽しんでから、2人で天龍に帰ろうとしたら、政宗さんが私に三万くれました。
上手くやれよ。
そう言って席に戻りました。
病院の近くの人目に付かないところで、真由美さんは車を停めました。
昌ちゃん、今日のランチのお礼よ。
そう言ってキスしてくれました。
バードキス、フレンチキス、ディープキスまでしてくれました。
キスも上手にやれば、気持ちよいものだし、愛が深まるもんだな。
私は、一つ学習しました。