私もいろいろな結婚式に参列しましたが、重義と慶子の結婚式ほど型破りと言うか常識はずれな結婚式はなかったですね。
まず、参列者が千人いて、八割が新婦側でした。
お色直しは10回もやりましたし、それ以上に異常なのは新郎新婦に酒をつぎにいく人よりも、私や政宗さんに挨拶に来る人達の方が多かった事です。
確かに、この頃は宗家は議員だったし、私の父親も労組の全国会の役員でした。私や政宗さんに名刺を渡したいから結婚式に参加した人達も結構いました。
慶子が重義から私と政宗さんの父親の話を聞いて父親に言ってしまったからこうなりました。
私と政宗さんはウンザリしました。
数え切れない名刺を父親に渡したら、呆れていました。
総費用は一千万を越える披露宴は全て慶子の父親が払う代わりに祝儀も全て慶子側に行きました。
お色直しで、イタリアンレッドのウェディングドレスは初めて見ました。
十回のお色直しでパープルなど着ましたがイマイチでしたね。
私や政宗さんにとっては疲労宴でした。