私はAW11で、雪乃を乗せて、重義は86レビンに慶子を乗せて横浜方面に向かいました。
しかし、この頃はオウム事件の影響で、沼津ナンバーの車は横浜や用賀で降りると検問を受ける時期でした。
まるで犯罪者のような扱いを受けて、トランクの中のテンパータイヤの下までチェックされました。
私も重義も問題無くクリアして横浜インターから保土ヶ谷バイパス、首都高狩場線に入り、ベイブリッチへと行きました。
慶子は重義が気に入ったらしくて、ご機嫌でした。
重義も満更ではない様子でした。
それから、ハングリータイガーの狩場店で食事をしました。
支払いは私がするつもりでしたが、慶子が支払いをしました。
言いだしっぺは私だから、私が払うのが常識でしょ?そう言って訊かないからこの時はそうしました。
それから帰り道は足柄のパーキングで買い物をしてそこで別れました。
この時も慶子は重義にベッタリでした。
慶子の眼は淫乱なオーラ全開でした。
雪乃、お前明日慶子に聞いてみろよ、多分あいつらインターのモーテル街に行くつもりだから。
欲しい物は手に入れる。
それが慶子のポリシーです。
案の定、モーテルで2人は結ばれたそうです。
この既成事実は後々まで尾を引きました。